拡大する都市開発:国連人口基金(UNFPA)のレポート
国連人口基金(UNFPA)のレポートによれば、インドでは世界最速のスピードで都市開発が進んでいるため、2030年までに総人口の40.7%が都市部で生活するようになると推定されている。
比較的良い就職先や高い賃金を得るチャンスがあるマハラシュトラ州やタミール・ナドゥ州などは急速な都市開発が進んでいる一方で、ビハール州やアッサム州は国内で最も開発が遅れた地域となっている。UNFPAのインド担当者ネシム・ツムカーヤ氏は、農村部から都市部への人口移動によって都市開発が活性化されているという意見に異を唱え、「都市開発は、人口移動の増加というよりも、人口が持つ自然な増加率を要因として起こるものだ」と述べている。
UNFPAのレポートは、都市開発を促進する要因として、都市圏の自然な人口増加(全ての都市開発の61%)、農村部から都市部への人口移動(同22%)、開発によって農村部が都市部になること(同17%)を挙げている。
インドの都市圏人口は世界で2番目に多く、中国、米国、ロシアを除く全ての国の都市圏人口を合わせた数よりも多い。世界で人口が多い都市トップ10には、ムンバイ(第5位)、デリー(第6位)がランクインしている(コルカタは第12位)。
州及び直轄領
インドの全ての州及び直轄領のうち、最も都市化が進んでいるのはデリー首都圏(人口の93%が都市部住民)で、次いでチャンディガール連邦直轄地(同89.8%)、ポンディシェリ連邦直轄地(同89.8%)と続く。
主要な州の中で最も都市化が進んでいるのはタミール・ナドゥ州(人口の43.9%が都市部住民)で、次いでマハラシュトラ州(同42.4%)、グジャラート州(同37.4%)と続く。
都市圏人口の絶対数でいえば、マハラシュトラ州が最も多く、インドの総人口の14%にあたる4,100万人が都市部で暮らしている。その次はウッタル・プラデッシュ州の約3500万人、タミール・ナドゥ州の2,700万人と続く。インドの全国的な都市圏総人口は2007年3月1日時点で2億8,500万人となっている。
一都市あたりの人口分布
ここ数年の間に、一都市あたりの都市圏人口の分布が大都市を中心に大きく変化している。つまり、大都市では全国的な都市圏総人口の1/3が暮している一方で、さらに都市圏人口が増えているのである。また、人口10万-100万人規模の都市圏人口も、全国的な都市圏総人口の1/3程度となっている。
2001年の国勢調査によれば、人口100万人以上の大都市の数が増加して35都市となった。ムンバイ都市圏、コルカタ市、デリー市、チェンナイ市、バンガロール市、ハイデラバード市、アーメダバード市などがこれに該当する。
国連経済社会局は、人口100万人以上の大都市の数が2030年までに70都市に増加し、これらが全国的な都市圏総人口の半数近くを擁すると推定している。また、大都市が現在も発展していることから、上位6位までの大都市は2015年までに8,400万人の住民を擁する見込みである。