インドの道路網は世界で2番目に大きく、その総距離は334万km以上にも及ぶ。道路輸送の国内総生産(GDP)への貢献率は3.6%以上で、全ての輸送手段が計上する利益の約2/3を占めている。インドでは、貨物の約65%、旅客の85%が道路輸送を利用している。
道路を分類すると、全体の約2%が国道、4%が州道で、残りは全て主要道路、それ以外の行政区道路、地方道路となる。
国道は全道路の約2%に過ぎないが、貨物及び旅客の40%を輸送する経路となっている。国道の総距離のうち、32%が1車線もしくは中規模道路、56%が通常の2車線、残りの12%が通常の4車線もしくはそれ以上の車線である。
日常的に増加する車両数(2006-07年度の自動車増加率は16.82%)、加速度的に拡大する貿易量、拡張する都市化、現存の幹線道路での交通渋滞を緩和する必要性や交通が未発達な地域に対する道路アクセスを向上させる必要性などを考慮すると、現在そして未来の交通需要を満たすためには、道路輸送網を強化及び拡張することが不可欠になっている。
旅客輸送(予測成長率12-15%)と貨物輸送(同15-18%)を同時に対処するためには、今後5年間で推定500-600億ドルの投資が必要とされている。インド政府は、様々な改革法案を打ち出すことで必要な資金を調達しようとしている。
政府のイニシアティブ
- 革新的な「国道開発プログラム(NHDP)」を創設、2012年までの投資総額が541億ドルという事実も含め、その知名度を高める。
- 「バーラト・ニルマン農村部地域開発プログラム」を開始、丘陵地帯及び部族地帯に位置する、人口1,000人以上もしくは500人以上の村落を対象に、全天候型の道路建設を目指す。このため、2009年までに総距離146,185 kmの道路を建設することが提案されている。
- 全ての道路開発プロジェクトについて、自動承認制度の下、海外直接投資(FDI)を100%まで認める。
- 道路建設にともなう関係者間の利権契約事項のモデル化といった、川下レベルのプロジェクトに対しては、10年期間で所得税を100%免除することやインド国内高速道路局(NHAI)による補助金交付もしくはプロジェクトの実行可能性を高めるための資金拠出など、様々なインセンティブを提供する
- 民間セクターは、政府に委託された道路に沿ってサービスエリアや休憩所の開発を行うことができる
- 特定の高速道路開発プロジェクトの投資家は、特定の場所及び期間内であれば通行料の徴収を通じて投資を回収することが認められている