インドのインフラ関連業界は加速度的に成長しており、9%超の経済成長を支えている。中心となる6つのインフラ関連業界の工業生産指数(IIP)における比重総計で26.68 %を占め、2005年度の6.2%に対して2006年度には8.6 %の伸びを記録した。
| 産業部門 |
比重 (%) |
2005年4月-06年3月 |
2006年4月-07年3月 |
| 原油 |
4.17 |
-5.2 |
5.5 |
| 石油精製品 |
2.00 |
2.1 |
12.3 |
| 石炭 |
3.22 |
6.6 |
6.0 |
| 電力 |
10.17 |
5.1 |
7.3 |
| セメント |
1.99 |
12.4 |
9.1 |
| 鉄鋼 (炭素) |
5.13 |
11.2 |
10.9 |
| 全体 |
26.68 |
6.2 |
8.6 |
| 出典: 関係省庁/機関 |
公共部門と民間部門によるインフラへの支出合計は、GDPの約4.6%を占めた。この勢いは、本年度もさらに継続している。2007年4 - 6月のインフラの核となる6つの産業部門の成長率は6.9%であった。
インフラに関する首相主導の委員会(CoI)によれば、第11期計画期間(2007年-2012年)に計画されたインフラ整備向け投資案件の総額は4,560億ドルである。この予定されている全投資額のうち、エネルギー関連には約28%が割り当てられ、道路20%、鉄道15%、テレコム12 %、水道・公衆衛生約6%、灌漑10%と続いている。
このインフラ投資の大部分は、国内及び海外の民間企業に向けられるものと期待されている。そのため、インド政府はすでに、数々のインフラ関連事業を民間企業に開放し、様々なセクターでの外国直接投資の認可を下し、モデルとなる権利協約を導入し、国道開発計画(NHDP)や国家海運開発計画(NMDP)といった新規プロジェクトも立ち上げている。
このインフラ関連分野での開放という絶好の機会に恵まれ、民間投資は猛烈な勢いで伸びている。すでに、テレコミュニケーション、運輸、燃料(電力+石油精製)の各分野は、1991年8月から2007年5月にかけて累計総額114億5,000万ドルの外国直接投資を呼び込んでいる。実際、この3部門によるインドの外国直接投資受入額は約23.5% を占めている。
また同時に、インドのインフラ国債が数多く発行されている。現在、約50億ドルにのぼるインド向けの海外債券ファンドは、港湾、空港、エネルギー、インフラサービスへの投資に向けられている。この50億ドルの海外債券ファンドは、英国スリーアイ、米国シティグループ、米国ブラックストーンの各社が、インド・インフラストラクチャー金融公社(IIF)と協力して発行した債券でもある。この他の有力企業は、アーサストン・インド・インベスト(Atherstone India Invest)、AMPキャピタル(AMP Capital)、マクアリエ・インフラストラクチャー・グループ(Macquarie Infrastructure Group)、DLF-レイン・オルーク(DLF-Laing O’rourke) などである。